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アリさんの行方が気になります。
ボクはキンチョールを片手にアリを追跡します。 ここでキンチョールをかけてはいけません。 ここでキンチョールをかけるのはアマチュアです。 やってはいけないことです。 なぜならバラバラになるからです。 一糸乱れぬ行進が、 バラバラになって目的地を見失ってしまうからです。 だから、 ボクはプロの微笑みで獲物を追跡します。 アリさんは上からプロが微笑みかけているとは知らずに、 せっせとニンジンを運んでいます。 扉のほんの隙間から、ボクの部屋に入っております。 ボクはすぐに家の中に入って、部屋から確認いたします。 (おる、おる) 今までまったく気づかなかった所から アリさんは出たり入ったりを繰り返していたようです。 まさに、沈黙の暗黒集団です。 暗黒集団の行列は、 2つ並んだ本棚の裏に向かっております。 (近い、近いぜ!) ボクのプロの微笑みが一瞬、硬直します。 人差し指をキンチョールのボタンにかけます。 本棚を少しずつ移動させます。 本棚といっても本なんか入っていないので、 わりとすぐ動くのです。 (な、なに!? もうひとつ向こうか!?) 2つ並んだ本棚のもうひとつ向こうに、 暗黒集団は音もなく向かっています。 ならば、これも! と2つ目の本棚を動かしたました。 ぷしゅ~~~ キンチョール発射です。 勢いあまって、予期せぬ、 キンチョール発射です。 しかもキレイに行列にふりかかっております。 あわてたのは、暗黒集団です。 天空より悪魔の大王が降ってきたのです。 みんな一目散に逃げていきます。 そしてボクも驚きました。 自分で持ってるキンチョールを 意思に反して、 自分で噴射してビックリです。 ガシャーン! 倒れました。 本なんか入っていない、本棚が、 倒れました。 なんか割れたりしています。 最悪です。 アリさんどころではありません。 |
50日目 追跡
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